民間サイトとの併用が鍵

少しでも怪しげな求人から逃れるために

ハローワークは確かに誰でも利用することが出来る便利なところ、という風に印象を持っている人もいるかと思いますが、一応行政が運営しているところなので役所と同様で原則平日9時から17時までの営業時間となっている。通常で勤務しているサラリーマンにしてみれば、そこへ行くだけの時間を割くのは当然不可能だ。有給を取ればいいだけだろうとなどといっても、今のご時勢で有給を申請すると嫌な顔されて受取拒否された、なんて経験も多い。最近では有給を本格的に買取を可能にするかどうかといった話も出てきているので、また別な問題が出てくるがとりあえず置いておこう。

ではいかにして効率よく求人を探し出せるかという話になるのだが、やはりこうしたハローワークだけではなく大手求人サイトに登録して自分でも探す、といったことをしなければならないのが一番の解決策だ。とはいうものの、働きたい人の中でも無業者として求職したい意思はあるのに、以前までの仕事で経験した辛い出来事のせいで自己嫌悪している生でまともに人と話すことが出来ない、という人もいるかもしれない。それも精神的な面で問題を抱えるようなことになれば社会復帰をするまでにかなりの時間を治療に費やさなければならない。これもまた現代社会における問題として顕著なまでに、数字として克明に証明している。

こうしたハローワークの空求人、もしくは実際の案件と全く異なる求人などに行き当たってしまった場合でも、やはり同様に社会的な復帰を促す体験となりえるものとは言えないのは明白だ。そう考えるとこの国がいかにして、それまで築いていた道を外れることが社会的にももはや前進する事が出来ない構造となっているのかがよく分かる。これは働けない若者達にとって由々しき問題であり、就職したい意思はあっても望みを叶えることが出来ず、自己完結の世界へと閉じた感情を持ってしまう要因なのかもしれない。

社会的な問題としてなりえている

この問題は実はいまだニートという身に甘んじている人々に共通しているところでもある。ただニートとはいっても、無気力に何もする気になれないとして引きこもっていた人ではなく、それまでに仕事をしていたがパワハラなどの精神的苦痛などから退職し、そこから次の就職先を見つけ出す事ができずに地団駄を踏んでいる人達を参考とする。無業者といってもメディアで取り沙汰されるような仕事なんてマジしている意味なんてないんだからしなくていい、という働く意志が皆無の人については今回は対象外とする。あくまで無業者の中で就職意思があって、求人活動をしていない『非求職型』に焦点を当ててこの問題を考えている。

そもそも非求職型と分類されている人々がどうして、働く意志があるのに就活していないのかについてだが、理由はそれぞれといってもやはりトラウマというのが大きいのではないだろうか。この中には当然就職をしていた経験を持っていた人もいるだろう、だが企業に入社した途端に受けた肉体と精神、両方の苦痛を受けてしまって労働前線から離脱しなければならなかった。そうした人達は自分はもう社会の中で生きるしかないと、劣等感に苛まれてしまうというのだ。放っておいて良い問題ではない、もちろん行政としてもそうした人達がもう一度働けるためにと支援する対策を打っているが、それはその人の精神状態を安定させるためのものであり、しかもその後のサポートとしてはあまりにおざなりだった。

自立を促しても、経歴で全て一掃されてしまう

ハローワークといえば就職を斡旋するところ、つまり職員にとっては寄せられた案件で一人でも合格者を多く出すことが出来れば、実質業務評価へと繋がっていく。そしてその寄せられた案件を決めるために、例えばニート歴があって社会復帰を目指す男性と、現在も働いている社会人男性が転職を求めている、といった場合にはニート歴を持っている人を平然と落とすという。仕事上ハンデを背負っていることは認めなくてはいけないにしてもだ、企業の面接に行く前に書類審査で落とされてしまうことがほとんどだという。

これがたまたま組み合わさった例が悪いだけでというが、一度社会的に離脱してしまった人がその後何度も書類審査で通らないと、いずれまた折角社会復帰を目指して頑張っていた志は閉ざされることになる。これでは若者無業者問題を解決するなどといわれても説得力の欠片もない。ハローワークで求人を求めるように集まっても、行く先々でもはや就職するどころの話ではないと見なされたと勘違いしてしまい、挙句最後はもう自分が働くことは出来ないんだと思わせてしまえば最悪の結末が予想される。問題はいずれも様々な方面に影響を与えているのは紛れもない事実だ。

今後どうなることか

ここまで若者無業者について、そしてそんな人々以外でも利用するハローワークの真実といったものを話してきたが、とにかく先が見えないとしかいいようがない。というより、厚生労働省を始めとした国が本当に働けない若者に対して救いの手を、などというものに対して積極的になっているのかさえ疑ってしまいたくなる。結局何が言いたいのか、最後は自分でしか動けないんだから立ち止まっているだけならそのまま置いていくと告げているとしか思えない。無業者という問題を解消し、さらに景気が回復していると言いたいのであれば潜在的に活動していない人々を、もう一度社会で活躍できるように後押しするのが役目ではないのだろうか。

日本でも無業者として認定されている人々は約4,600万人はいると言われている。この中にはすぐに働くことができない人もいるかもしれないが、将来的にこの数字を減らしていく事が出来れば間違いなく日本の経済は全く変わってくる。今は全体的な企業による圧力と成果を第一とした仕事内容、それらがあまりにも突出しており競争社会に耐えられずに離れるしか選択肢を選べなかった人々にとっては息苦しい社会になっている。最近では学校に行くのが辛いなら行かなくても良いとそんなことを言う親もいるという、引きこもりやニートといった無業者の助長を促すことを行っているのだから末期的な状況かもしれない。このままいくと、間違いなく日本という社会システムは近いうちに崩壊しかねないことだけは間違いない。

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